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本物より偽物が売れてしまうカラクリ

本物より偽物が売れてしまうカラクリ

偽物大国「中国」と言われて久しいですが、どうしてそこまで偽物が流通してしまうのでしょうか。確かに中国政府の法的な市場のハンドリングが追いついていないという課題もあるのですが、民間で運営されるオンラインモールや商習慣にも問題はあります。

例えば、韓国のとあるスキンケア商品の話をします。価格のことについては、ウォン表記すると話がややこしくなるので、すべて人民元で統一しますね。

そのスキンケア商品は韓国メーカー製造によるもので、韓国本国での販売価格は約70元ほどです。
それに対して、中国で販売されている同じ韓国スキンケア商品の販売価格は、楽天のようなBtoCオンラインモール「Tmall」では、98元。
ちなみに、中国のオンラインモールでは一般的にリアルタイムに商品がどれだけ売れているか来訪者がわかる仕組みになっています。
商品詳細ページに下記画像のような売上個数カウンターが付いているのです。※画像は例です。

赤丸の数字が売れた個数
赤丸の数字が売れた個数

 

そして、話を続けますが、そのTmallで98元の韓国スキンケア商品の売上個数は、約30個ほどでした。なるほど、韓国スキンケア商品は中国でも、まあまあそれなりに受け入れられているんだなと。

ここまでは、わかります。

韓国本国で70元だったものが、28元高い98元で中国では売られている。当然ですよね。中国関税や輸送コストが乗っかっていると考えられます。

実は問題はここからで、CtoCオンラインモール「タオバオ」での販売価格ですが、なんと「30元」で購入できるというのです!さらに、売上個数を確認すると、なんと1000個を超えている!

同じに見える商品でこんなに差が・・・
同じに見える商品でこんなに差が・・・

同じ商品なのに、かたや98元で30個売れているが、もう一方は30元で1000個売れている??本当に同じ商品なのでしょうか?見た目は全く同じ。商品ページの見せ方も全く同じ。読者の皆さんにも双方のキャプチャを見せたかったのですが、残念ながら諸々の事情でここではご用意しておりません。

それにしても本当に同じ商品なのでしょうか?

答えはNOです。

どういうことか。

結論から言うと、30元で1000個売れている方は「偽物」の可能性が非常に高いです。

カラクリはこうです。

30元の偽物商品を売っている業者が、自社で偽装購買スタッフを大量に雇い、実際に自作自演の購入を繰り返します。すると、売上個数カウンターがグングン上昇していきます。10個、100個、500個・・・。そのカウンターを見た一般消費者が「あ、人気の商品だ!」ということで、さらに売上に拍車がかかります。もちろん正規ルートで販売しているメーカーは、そんなことが裏で行われているとは露知らず。自社の本物商品が出回ってしまう前に、本物ソックリの偽物商品が定着してしまうわけです。

ブランド戦略を考え、価格を一定に保ちたかったはずの商品が、こうやってブランド失墜の道をたどるということもあり得るのです。中国に自社商品を展開していく際には、このような手口にも充分な対策が必要ですね。

 

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