プレスリリースはこちら。
値上げの理由については、「国際郵便は、海外の郵便事業体に支払う配達費用や国内処理コストの増加により、採算性が悪化している状況です。」とのこと。
広報部に電話取材を行ったところ、やはり周知のとおり、世界的に見て各国の郵便事業体の業績が芳しくなく、万国郵便連合(UPU)各加盟国でも、対外的に相手国に対して配達費用などを値上げしてきているようです。今回はその分が消費者に来るという構図。
確かに、例えばアメリカ側から値上げをされて、日本郵便がそのシワ寄せを飲み込んで、消費者がこれまでどおりの値段でサービスを受けられるとなると、日本郵便の経営の悪化の一要因になりかねません。特に、全国一律に郵便サービスを提供しなければならないユニバーサル企業が、生産年齢人口減少により、人件費高騰に悩まされるなど、内部コストが膨らんでいるのも現実なんだろうと思います。
いくら総務省がみる国のユニバーサルサービスであっても、さすがに相手国が関わってくるサービスについては、「値上げ」という苦渋の決断もせざるを得ないと言ったところでしょうか。
6月1日から値上げスタートとまだ少し先の話ですが、このタイミングでの発表というのも、社内外問わず、大きな影響となることを踏まえての日本郵便さんの充分な配慮であると思います。
ちなみに、こと中国へのEMSにおいては、300円ほどの値上げになるようです。
越境ECの商品をEMSや小包で発送している会社にとっては、よいニュースではありませんが、中国の保税倉庫の需要が増すことには間違いないですね。
※2016.6.15更新情報・・・中国への出荷の際は、あわせて「値上げされたEMSを半額にする方法(2016年春版)」もご参考下さい。
最新情報をお届けします
Twitter でbizchinablogをフォローしよう!
Follow @bizchinablog
コメントはこちら