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1号店がTmallに名指しで仕掛ける低価格戦争

1号店がTmallに名指しで仕掛ける低価格戦争
中国越境ECプラットフォームの「1号店」が果敢な動きを見せています。業界第2位の京東(JD)傘下に入って約2か月が経ちますが、ここにきてTmallとの価格競争に乗り出すようです。

まず「1号店」をご存じない方に。「1号店」とは「Tmall」とか「タオバオ」と言うように、モールの名前であって、何かのお店の1号店、2号店、3号店・・・と言うものではないです。^^;
「1号店」のことは下記の記事にも書いています。参考まで。
中国越境ECプラットフォームの雄たちをまとめてみました
1号店WEBトップ

1号店は、中国オンラインモールの中でも、特に日用品に強く、主婦などにも人気のモールです。トイレットペーパーや洗剤など、スーパーに買いに行くと邪魔になるようなものなど、1号店で買えば便利です。午前中注文すれば午後には届けてくれるということもあって重宝されています。

さて、その1号店がこのほど、10億元を投じさらなる低価格競争を続けていくとの発表をしています。10億元は3か月以内にスタートさせ、Tmall(天猫超市)のシェアを奪いにいくとの声明まで出しています。

1号店の仕入れ販売部の高級副総裁である宋春蕾氏はこう語ります。
「この度の価格競争は中国全土で考えている。特に1級都市、2級都市が対象となり、飲料や輸入食品、生鮮食品など全部で8種類の商品カテゴリで計画しており、Tmallと全面的な価格競争をする。エリアでは華東地区でTmallと対峙し、華南地区および1級都市、2級都市にも広げていく。」

1号店は、商品の価格をリアルタイムでTmallと比較し、自社価格をその都度調整していく方法で競争をしていく模様。また資金面では、京東とウォルマートが援助するようです。

品質やアフターサービスでは1号店のほうが良いというイメージですが、価格はやはり業界1位のTmallのほうが有利です。ポイント制度に関してもTmallが有利です。

さて、クオリティという武器をもつ1号店が価格勝負を仕掛けることで、Tmallにどのような影響を及ぼすのか、そして中国オンラインモール市場全体への影響も今後追いかけていく必要がありますね。

 

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